読んでから聞くか、聞いてから読むか。
2024-01-22

おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
先週木曜に続き、また書影の掲載です。FM COCOLOでDJとしてワイド番組を担当していて楽しいのは、新旧洋邦、多彩な曲をプレイリストに並べられること。選曲していて、ジャンルの違う曲と曲がシームレスにつながったり、あるいはうまくどちらも跳ねて弾けて聞こえたり。そういう組み合わせを発見すると、リスナーからのリクエストも含めて、ラジオの醍醐味だなと思います。
そこで難しいのが、いわゆる歌謡曲の扱い。イントロからインパクトのある曲が多く、その昔テレビの歌番組で盛んに披露されていたようなものは、その曲が鳴った瞬間にすべて持っていかれることもしばしばなので、かけどころが勘どころでもあります。一方、いわゆるシンガーソングライターがどんどん登場して音楽シーンが変化していくに連れ、専業の作詞家や作曲家だけでなく、シンガーソングライターがどんどんと歌謡曲の世界に参入するようになります。そうなると、シティーポップ、歌謡曲、そして90年前後から一般化するJ-POPというくくりの区別はどんどん曖昧になっていくわけですね。
こうしたジャンルの区分にどれほどの意味があるのかはさておき、流れを把握しておくとポップスへの興味が増すことは間違いないでしょう。そのあたりを俯瞰できる本が去年の秋に出ていまして、それがこの『歌謡曲 meets シティー・ポップの時代』。ディスクガイドとして、また当事者たちのインタビューで背景や具体例を知れる研究本として重宝する1冊。明日は著者の鈴木ダイスケさんに番組に出演いただけることになりました。
事前にパラパラ読んでおくか、あるいは明日の放送を聞いてからじっくり読むか。いずれにしても、ぜひ手にとってみてください。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。