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「FM802 & FM COCOLO DUAL MUSIC PROGRAMとして、FM802とFM COCOLOの2局が共同で放送する番組。朝にぴったりの爽やかで多彩な音楽プログラム。週を通じて早朝の時間帯に、リスナーの一日のスタートのお供に。

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オトナのためのマンガ塾 Vol.6

(公式ホームページ「 http://tezukaosamu.net/jp/index.html 」より)


マンガを読み続けてごじゅううんねん!
タケカワユキヒデが塾長となって、
FM COCOLOリスナーにもきっと楽しんでもらえる
おすすめのマンガを紹介するコーナー
「オトナのためのマンガ塾」

第6回のピックアップしたのは、漫画家「手塚治虫」さん。

本当だったら最初にやるべきなんですけど、
手塚さんから始めたら普通でしょう笑
まずは僕の漫画に対する見方や考えをみなさんに知ってもらった上で、
手塚治虫さんの話しをきいてもらいたいなと思って、とっておきました。
手塚さんは、あらゆる分野のものをかいてきましたよね。
漫画にできそうにないテーマも。性教育とか。
特に有名なのは、「鉄腕アトム」とか「マグマ大使」のような娯楽ものだけど、
オトナの1読者として、手塚治虫さんの作品に触れると、
所謂代表作以外にも面白いものは山ほどあります。
例えば、「シュマリ」。
"シュマリ"ってのはアイヌ語なんだけど、江戸時代のアイヌと日本の交わりの話し。
このシュマリは、元々本土の武士だった人。
それが北海道にわたって、アイヌの名前をもらって、
その中で暮らして行くというストーリー。
もう大文学作品ですよ、これは!!
この漫画でアイヌを知ったり、アイヌに興味を持った人はたくさんいると思います。
世の中的には、こういうものを大切にしよう!
となる前なんですよ、手塚さんが作品にしているのが。
これもまたすごい。
それから、「アドルフに告ぐ」。
もちろん「火の鳥」。
「火の鳥」なんて地球の成り立ちから宇宙の成り立ちから、
歴史はずっとどこまででも遡れて、
未来へもどこまでも行けるんだぞっていうのを
教えてくれた作品ですよね。
また歴史だけじゃないんだよね。
細胞の中に入ってきて、その細胞の中にまた宇宙があって。
この突き詰め方がすごすぎる。
行きていて考え得ることを、とにかく作品に詰め込んでいる。
「火の鳥」は是非読んでもらいたい。
そして最近「少年チャンピオン」で手塚治虫さんを主人公にした漫画が
たまに掲載されているんですけど、
その中にあったエピソードで、
例えば手塚さんは連載をオファーされると、
ストーリーを最低でも3つ考えたそうです。
3つですよ、しかも絵コンテまで。
で、『どれがいい?』って言うんですって。すごくないですか?
僕らも曲作りで、1曲頼まれても2曲つくることはあるけど、
さすがに3つはつくらない。3つってのはすごい。
あれだけたくさんの作品を残している方が、
新しい作品をって時に常に最低3つ出すって、普通じゃないですよ。
クリエイターの鏡です。

タケカワユキヒデ 僕のソングブック Vol.6

11/7(土) Vol.6
<オンエア曲>
M1 Summer In The City  /  Lovin Spoonful (1966)
M2 ジェラス・ガイ(Live)
  (AL「僕のソングブック カヴァーズ Part4」)
M3 九ちゃんのズンタタッタ   /  坂本九 (1961)
M4 愛は勝つ(Live) 
(AL「僕のソングブック カヴァーズ Part2」)
M5 Purple Haze  /  The Jimi Hendrix Experience (1967) 
M6 いにしえの月
   (AL 「SILK ROADーガンダーラより愛をこめてー」)


<A Journey To My Roots>
タケカワさんが影響を受けた音楽を紹介するコーナー
ピックアップしたのは『坂本九』。

「小学校にあがるか、あがらないかぐらいの頃から、
 アメリカンポップスが大好きだった僕が、
 同時に好きだったのが、坂本九さんで、
 アメリカンポップスに惹かれた要因も、
 8割方坂本九さんによるものじゃないかと思います。
 当時の大大大スターでしたよ。
 僕は、坂本九さんの明るさが好きだった。
 当時NHKで「ジェスチャー」という番組があって。
 声は一切出さずに、ジェスチャーだけで相手に何かを伝える
 ゲームみたいな番組で人気が高く長寿番組だったんだけど、
 それに坂本九さんが出演された時に、絶対にしゃべっちゃいけないのに、
 坂本九さんはイキナリしゃべっちゃってね!笑
 今で考えれば、ロケンロール。規則違反も甚だしい!笑
 番組の構成なんて気にしない。これがおかしくて、おかしくて。
 周りもバカウケしてるんですよ。
 当人に悪気はもちろんなくて、しゃべるつもりもなかったんだけど、
 こういうことを素でやっちゃう人なんですよ。
 でも、これが坂本九さんの根幹にある魅力なんですよね。
 僕にもこういう部分がちょっとあったりする。
 これを見て、今まで以上にファンになっちゃいましたよ。
 あとね「スター 千夜一夜」って番組があって、
 僕らもゴダイゴで出た事あるんだけど、九ちゃんが司会してたことがあって。
 当時、歌番組とかバラエティ番組ばかりで、
 「スター 千夜一夜」みたいなトーク番組って、あんまりなかったんですよ。
 九ちゃんも司会はまだそんなに経験があったわけじゃなかった時代なんだけど、
 僕らの方もテレビでトークを長くするってのが、初体験だったから、
 いざ出演してみて、ちょっと戸惑ったりしてて。
 そんな僕らをみた九ちゃんも戸惑っちゃって、
 お互いにガチガチにあがっちゃってなかなかうまくいかなった。笑
 九ちゃんは若くして亡くなってしまったけど、
 歌とか何か一緒にしたかったなーっという気持ちでいっぱいです。」




☆ライブ情報

タケカワユキヒデ デビュー40周年記念公演第5弾
「僕のソングブック カヴァーズPart12 & SINGLE COLLECTION vol.4」
日時:2015/12/05(土) 
会場:大丸心斎橋劇場
開場:午後3時30分 開演:午後4時
料金:前売 6500円 当日7000円(全席指定)


「僕のソングブック 年始スペシャルオールリクエストライブ」
日時:2016/1/16(土) 会場:大阪@Flamingo the Arusha
日時:2016/1/17(日) 会場:京都@ROOTER×2
開場:午後3時 開演:午後4時
料金:前売 7200円 当日 7700円(1ドリンク付き、全席指定)



☆タケカワユキヒデ公式サイト
http://www.mediatv.ne.jp/musicpro/takekawa/index.html

オトナのためのマンガ塾 Vol.5

マンガを読み続けて57年!タケカワユキヒデが塾長となって、
FM COCOLOリスナーにもきっと楽しんでもらえる
おすすめのマンガを紹介するコーナー
「オトナのためのマンガ塾」

第5回のピックアップした作品は、「コータローまかりとおる!」。
蛭田達也さんの作品ですね。
これは80年代から90年代にかけて
「少年マガジン」の中枢になった作品ですよ。
この頃から1つの作品がものすごく長く連載されるようになってるんですよ。
例えば今だったら「はじめの1歩」ね。
「こち亀」なんてのはその代表格ですよね。
でも「こち亀」は連載漫画ではないんですよ。
毎回1つのテーマで完結するでしょう?
これはまた実は違うんです。
連載もので長く続けるって、本当に大変なんですよ。
「はじめの1歩」はまだ世界チャンピオンになっていない!
「コータローまかりとおる!」に話しを戻すと、
この作品は1982年から連載がスタートしていて、
当時は「うる星やつら」とか「1・2の三四郎」が勢いがあったんだけど、
この頃にはじまって、そのあと12年、13年続いたんですよ。
しかも学園もの。最初は普通の学園で、
学園の中の事件や騒動を解決していくっていう単純な話しだったんだけど、
連載を続けていく為に色々テコ入れがあって、
どんどん学園が大きくなって行くんですよ。笑
裏学園があったり…最後の方には学園の地図とか出てくるんだけど、
信じられないぐらい巨大になってて!爆笑
この面白さが、少年漫画の醍醐味。
きちっとした設定よりも、
どんどん話しがあらぬ方へ展開して行く方が面白いに決まってる。
その最たる例が今の「ワンピース」だと思うんですよ。
「ワンピース」なんて、何がどうなってるか、
みんな本当にわかってる?笑
僕もずっと読んでるけど、相当飛んでる!笑
これが、少年漫画の面白さの原点。
こういうことを長い時間をかけて、色んなアイデアを練って、
こういう世界観をつくったのが僕は蛭田達也さんだと思うんです。
どうやったら1つのストーリー、1つの主人公を活かしながら、
面白く話しを展開させていけて、
さらにはその主人公をどう憧れの対象に成長させていくか。
これを蛭田達也さんが確立した事で、
後に10年と続く連載漫画がたくさん生まれたんです。
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