「寝屋川南部地下河川 若江立坑」に潜入レポート♪
2022-10-08

今日は、大阪府東大阪市にある
「寝屋川南部地下河川 若江立坑」の潜入レポートをお届けしました!
雨の国・日本は、洪水の国でもあります。
国土の一割にしか過ぎない洪水氾濫のある地域に、
人口のおよそ半分、資産のおよそ3/4が集中しています。
水害に弱い国土構造の中で、ほぼすべての市町村が、
ここ10年以内に「ゲリラ豪雨」や「集中豪雨」で、
水害・土砂災害に見舞われています。
これに対して国では、河川対策、流域対策、被害軽減対策の
3本柱で構成する総合治水対策に取り組んでいます。
寝屋川流域は、地盤が低く、水が流れにくいため、
下水道により、雨水を集めて、
ポンプで強制的に河川へ排出しています。
河川へ排出するポンプの能力以上の雨が降った場合、
下水道管や水路から水があふれ出る「内水浸水」が
今でも発生するほど寝屋川流域は、厳しい治水環境にあります。
そこで、大阪府、流域関係11市が協力して、
地下河川などの放流施設や貯留施設を建設し、
大雨による浸水被害の軽減など、治水対策に取り組んでいます。
何度も浸水被害を受けてきた寝屋川流域。
それは、急激な都市化がもたらした課題でした。
それを解決するため、大阪府が
日本で初めて誕生させたのが、
巨大地下トンネル「寝屋川南部地下河川」と
「下水道管(下水道増補幹線)」です。
むかしは田んぼや畑がいっぱいあって、
降った雨を保水する力を街が持っていました。
しかし、今は、都市化が進み、保水する力を失い、
河川も下水道管もいっぱいになり、浸水を繰り返しました。
そこで、地下に、大雨を大きな川まで運ぶための
巨大トンネル(地下河川)が作られました。
大雨の時に、街に溢れそうになった雨水を、一時的に貯留します。
先日、おのえまんも、この巨大地下トンネルに行ってきました〜!
大阪府東大阪市を通る主要幹線道、
大阪中央環状線沿いにひっそりと立つ建物
「寝屋川南部地下河川 若江立坑」。
地下河川の最上流部にあたる場所です。
地下へと続く何百段もある長い階段をゆっくり下りていくと
地底25メートル、コンクリートで覆われた巨大な空間が広がります。
(立坑の径は、直径:22m、深さ 25m)
8階建てマンションがまるごと納まるほどの立坑です。








トンネル(地下河川の管径)は、直径 9.8~6.9m、
下水道増補幹線 は、直径 6~1m、自動車も走行できる大きさです。
地下河川・下水道増補幹線あわせて、96万立方メートル
25mプール3,200杯分の雨水を貯留できます。
トンネルは、側面に丸い壁を作ったりして、
水の広がりを防ぐために、工夫されています。
また水の溜まり具合が常にカメラで監視されていて、
下水があふれないかをチェック。
(川が少ないので、)晴れている時に、水を排出します。
地下にこのような施設をつくることで、
水を逃がす役割を果たしています。
巨大地下トンネル完成後は、
浸水の回数、浸水の規模は、これまでの半分以下になりました。
また、1時間に40mmを超える雨が降っても
ほとんど浸水被害が発生しなくなったようです。
こうして、街に溢れていた、大雨を地下に貯めて、
水害から街を守ります。
そして、水害を防ぐための治水対策は、
一人一人の気配りが必要になります。
・大雨のときは、お風呂の水を流さないようにする。
・排水溝・側溝のごみを取り除く。
・雨水をためる。→庭の水まきにする…など
家庭でもできる治水対策があるんですね!
そして、来月、「寝屋川南部地下河川 若江立坑」は、
ひがしおおさか体感まち博のプログラムの1つとして、
見学会が行われます。
普段は立ち入ることのできない
大阪の地下に潜む巨大な治水施設を見学し、
楽しみながら寝屋川流域の治水対策について学んでいただきます。
一歩入ると、タイムトンネルに入り込んだかのような体感を
実感できます!
◆開催日時:11月18日(金曜日)
1回目:13時30分から14時30分
2回目:15時00分から16時00分
◆開催場所:寝屋川南部地下河川若江立坑 東大阪市若江西新町2
※近鉄奈良線「八戸ノ里(やえのさと)」下車、南東へ約1,400m
◆お申込み:「大阪府インターネット申請・申込みサービス」に
必要事項を入力のうえ、お申し込みください。
受付期間は、10月31日(月曜日)まで。
※1申込みあたりの申込人数の上限は4名です。
◆参加費用:無料
◆催行人数:各回1人から20人(応募者多数の場合は抽選)
◆対象:約25mの階段昇降(7から8階相当)を自力でできる人
※12歳以下は保護者同伴
◆注意事項:□雨水貯留施設のため、
当日、東部大阪に、大雨・洪水注意報が発表された場合等は中止。
また、前日までの降雨で、雨水を貯留している場合、
見学会を中止することがあります。
◆お問合せ:大阪府都市整備部河川室河川整備課都市河川グループ
申請など詳しい情報はこちら
https://www.pref.osaka.lg.jp/kasenseibi/neya_ryuikikyogikai/neyakyo_event.html
今日のオンエアは、radikoのタイムフリーはこちら
https://radiko.jp/#!/ts/CCL/20221008083016